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【archive】高校生活 in 白河 デビューツアー #200725

7月の終わりに、高校生活 in 白河 デビューツアーを開催しました。

今回の企画は、コミュニティ・カフェ EMANONの青砥・湯澤から、白河文化交流館コミネスと、白河市立図書館のみなさまにお声かけさせていただいて、実現したものでした。

人生一度きりの、白河での高校生活。1日の3分の1を過ごす放課後の自由な時間。

中学生よりもっとずっと、自由に放課後を過ごせる高校生。白河には、放課後の時間を充実させることができる施設と、そこで高校生の生活と文化を応援する大人たちがいます。

まちの施設を思う存分、自由に使い倒して欲しい!」そんな思いで、高校生活デビューを応援するツアーを企画しました。

イベント告知ページより https://emanon.fukushima.jp/debuttour2020/

まちの公共施設、その地域に暮らす大人たちからすれば、<当たり前にそこにあるもの>です。しかし、まちの高校生の立場からすれば、<いつその場所の使い方や魅力を教えてもらったのだろう?>状態です。

地域によりますが、小学校や中学校の間は、放課後の時間自由に過ごすことが奨励されていない場合も多くあります。登下校時のトラブル防止、特に地方の場合、通学路に街灯が少ないとか、学校から自宅までの距離があるなどの理由もあります。

なので、地方在住の10代にとっては、大手を振って買い食いしたり、寄り道したり、自由な時間を過ごすことができる立場になるのが「高校生」になってから、ということになります。

しかし、その自由な放課後の過ごし方を、わかりやすく教えてくれる場面があるとは限りません。学校外での禁則事項、例えば夜間の外出禁止や、不純異性交遊の禁止が指導されることはあると思いましが、はじめて得た自由の中で、どのように放課後を過ごせばよいのか、誰かにアドバイスを受けたり、選択肢を提示されたりすることはほとんどないのではないでしょうか。

「高校生活」は、学校の中の出来事が大きな意味を持っていることは当然ですが、学校の外・地域の中にある資源も、高校生活を豊かにできるものはたくさんあります。

今回の「デビューツアー」は、地域の中にある資源を、高校生に届けられるように工夫したプログラムです。

土曜日のお昼過ぎに、JR白河駅に集合。2チームに別れて、【図書館】【市民ホール】【コミュニティ・カフェ】を廻ります。

参加者を2チームに分けるのは、コロナ対策と、施設内移動を他の利用者に迷惑にならないようにするためです。今回は、白河高校・白河旭高校と、ふたば未来学園高校(過日の企画で白河滞在中)の生徒さんが参加してくれました。

図書館では、副館長の中沢さん、司書の佐藤さんから、図書館の楽しみ方をレクしてもらいました。

中沢さん手作りの「?」が「!」になる棒も登場。

図書館にはいろんな本がある。旅行のガイドブックでも、漫画でも、小説でも、受験の参考書でも。

「数十万冊の図書館の本の中に、いまの自分と同じ悩みがある人が書いたものが、きっとある」

図書館で本を探すのか楽しみになる言葉をもらいました。

1階・2階の開架をひととおり説明してもらった後、ティーンズコーナーで最近取り入れたYoutuber雑誌を紹介してもらったり、ティーンズ向けフリーペーパー「さすけね」のご意見BOXを紹介してもらったり。普段は入れない閉架書庫で、書棚を動かすぐるぐるを動かさせてもらったり。

後半は、白河文化交流館 コミネスに移動。

コミネスでは、今年度から白河にいらっしゃった館長の宮田さんから、直々に「どんどん高校生にコミネスを使って欲しい!」とメッセージ。階段やカギガタモールなど、ホール以外の空間も、ぜひ市民に使って欲しいとのこと。

普段は入れない楽屋、演者のサイン、可動式の小ホール、スポットライトの部屋、東北本線の望むことができる屋上など、スタッフの矢上さんたちにご紹介いただきました。普段は演劇部でもなければ触らない仕掛けや装置にわくわく。

最後はコミュニティ・カフェ EMANONの紹介と、まとめのワークショップです。

カフェ EMANONも、市立図書館も、コミネスも、「どんな使い方もウェルカム!」とのメッセージをくださいました。そして、「もっと高校生に使って欲しい!」とも。

どんな使い方や発信方法があったら、今日このツアーに参加していない高校生も、それぞれの施設に参加できるようになる?というテーマでワークショップを開催して、ツアーの締め括りとしました。

「本 +αのイベントをやってみる!」

「恋人たちの南京錠みたいなコーナーをつくる!」

「学校にエマノン掲示板を置く!」

などの意見が共有されました。

使ってくれない!と嘆くより、こんなにも〇〇○は面白い!と伝えてくれる大人がいた方が、地域の高校生が施設をもっと身近に、そして一緒に施設を盛り上げてくれる立場になれるのではないでしょうか。

白河文化交流館コミネスでは、「コミネス カルチャークラブ」を通じて、自分たちで好きな公演を提案したり、大規模なコンサートなどの運営のボランティアに参加できます。

http://cominess.jp/event/5162

白河市立図書館では、中高生向けフリーペーパー「SASUKENE(さすけね)」で、いつでも高校生の声を募集しています。

そして、コミュニティ・カフェ EMANONでは、どんなことでも「やってみたい!」「困っている」「あったらいいな」そんなつぶやきをいつでも受け止めています。

ツアーの開催を通じて、つぶやく/やってみるハードルが、少しでも下がったなら幸いです。

また、ツアーが好評だったので、第2弾のコラボイベントもできたらいいなと思っています。こういうことがしたいんだけど!リクエスト、ぜひお待ちしております。

そして、図書館・コミネス・保護者・関係者のみなさま、事業にご協力いただき、誠にありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いします。