インターン生の櫻井です。大学では、大きく分けて社会・産業、福祉・スポーツ、自然の3つの視点から地域について学んでいます。その中でも私は、地元である白河のまちづくりについて関心を持っています。
11月13日金曜日に、エマノンのある本町地区まちづくり協議会懇談会に参加させて頂きました。今回の懇談会では、勧工場の現状と今後の利活用について意見交換がされました。
勧工場は、脇本陣柳屋旅館跡地の表通りに面している明治時代に建てられた建造物(デパート)です。この勧工場を含め、平成23年7月21日に旧脇本陣柳屋旅館建造物群として、白河市の歴史的風致形成建造物に指定されました。
行政の調べで、勧工場の建物の老朽化が進み、現在危険な状態であること、また整備されたところの利活用が出来ていない状態であったことが報告されました。
今回の懇談会では、解体することに対する同意は得られました。解体後にどのような利活用がされるのかについては、様々な意見が出されました。公園や駐車場、美術館といった、もっと本町に人が集まったり楽しい空間になったりするような案が多く挙げられました。この解体後の利活用案に関しては、白河市の予算が決定次第少しずつ話を進める方向でまとまりました。
今回私が懇談会に参加させて頂き、懇談会に参加していた方々が本町に住んでいる、または店を出していることもあり、「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えいたと思いました。自分たちのまちを誰かに任せるのではなく、自分たちで良くしていきたい!関わっていきたい!という意志を感じました。そのため、1つの意見に乗っかるだけでなく、多様な観点からの意見が出されていたのかなと思います。
また、数年前の勧工場周辺の整備の際に、住民側の意見が通らなかった過去がある様子でした。その当時は行政と住民の間に溝があったのではないかと感じました。まちを良くしていく為には、そこに住んでいる人たちの意見を反映させて、それを踏まえた上で形にしていくことが大切なので、今回の件に関しても双方が納得のいく案が出されればと思います。
加えて、若い人から上の人まで、幅広い世代の意見を聞くことも必要だと思います。若い人も意見交換に参加することで、今後本町の維持・発展させていくことがスムーズに行えるのではないかと思いました。
今回、本町地区まちづくり協議会懇談会に参加させて頂いたことで、どのようにして話し合いがされているのかを肌で感じることが出来ました。今後、私もまちづくりに関して「自分ごと」として捉えていきたいです。また勧工場の議題では、どんな利活用が出来る場所になるのか見守っていきたいと思います。