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【archive】白河カケル食堂vol.1 ~白河の醤油が美味しい~

白河で長く愛され続ける、そして進化を止めないお醤油屋「ヤマボシ醤油店」

みなさん、こんにちは!白河カケル食堂を開催したスタッフ那須です。
今回コミュニティ・カフェEMANONにて、普段は高校生向けのカフェとして学生さんに利用していただいてるカフェの空間を、大人向けの食堂としてお酒を嗜みながら白河の食材を楽しむ「白河カケル食堂」を開催致しました。

イベントのコンセプトは、「白河の食材や生産者さんの魅力を白河で味わう」ことで白河市内で営まれている食品を取り扱う生産者を毎回のゲストにお呼びし、生産者の食材を使った料理を提供します。今回は「ヤマボシ醤油」さんが製造する醤油をテーマに、醤油の美味しさを引き立てる料理と組み合わせ、定食として提供しました。また、イベント内では「ヤマボシ醤油」さんの紹介の時間を設け、ヤマボシ醬油店の皆さんに醤油の特徴やお店の貴重な歴史の数々を参加者の皆さんへたっぷりご紹介いただきました。

イベント後半には、交流タイムを設け参加者全員に少しずつ自己紹介していただいたほか、参加者同士や気軽に交流できる自由時間を作りました。 参加者にはコロナ感染対策のため、シールド立てを一人の席ごとに囲み、交流中はマスクの着用をしていただくご配慮をしていただきながら参加者の皆さんから積極的にご質問や感想をいただきました。

「ヤマボシ醬油店」

お店の紹介

蔵の中も見学させていただきました!
写真は、震災で蔵が影響を受ける前まで実際に使われていた、樽です。
私の身長くらいまであるとても大きな樽でした。

お店を代表する醤油「吟醸」と「松」

お店で主に作られているお醤油「松」と「吟上」の味比べもさせてくださいました。
それぞれ同じお醤油なのに風味も味も全然違い、特徴に合わせて合うお料理も変わることを教えてくださいました。白河は“白河ラーメン”の激戦区として有名ですが、白河のラーメン屋さんにヤマボシ醤油さんのお醤油を使うお店も多く、またお店によっても「松」と「吟上」でそれぞれ使っているお店が分かれるそうです。
下の写真は、左が「吟上」で右が「松」です。「吟上」は香りが強くかけ醬油等に適しているそうです。冷ややっこなどにオススメ。一方「松」は味が出やすく、煮込み料理に適しているそうですよ。

醤油づくりの工程はとても多い

実は、お醤油づくりの工程はとても細かくたくさんあります。
現在、ヤマボシ醬油さんの蔵では「火入れ」という作業から作られています。この「火入れ」という作業前にも工程があり、震災前までは全ての工程を白河の蔵で行なっていましたが、立て直してからは別工場にて火入れ作業までを行なっているそうです。
この「火入れ」がとっても大事。味も風味も左右させる工程の一つです。

お店と醤油を守り続けるご夫婦

今回のイベント開催をきっかけに、私たち自身もお醤油作りの奥深さをたくさん学びました。この奥深さを長年研し続け、今も熱い想いで作り続ける大槻さんご夫婦は、本当に気さくで温かなお二人でした。
震災で蔵が半壊する大変大きな被害を受け、それまで作り続けてこられたお醤油づくりができなくなった状況下を乗り越え、再び熱心に醤油と向き合うヤマボシ醤油店の皆さんの強さは圧倒的なものでした。
今後も白河を代表するヤマボシ醬油さんのお醤油を、ぜひ多くの人に味わってほしいと思います。

「ヤマボシ醤油合名会社」
場所:〒961-0903 福島県白河市字年貢町74
営業時間:9:00~17:00
公式HP: ヤマボシ醤油|トップページ (e-syoyu.com)
公式Twitter: (20) ヤマボシ醤油合名会社さん (@6KepRUDSJ70TgXQ) / Twitter