白河カケル食堂、3回目を開催しました。
今回は白河市内で果物農園を営まれている「北條農園」の園主、北條雄三さんをゲストにお呼びし農園で育てられている果物の魅力を存分に語ってくださいました。
これまでの形式と少し違い、北條農園の果物をふんだんに使ったスペシャルフルーツプレートの「お茶会」。お越しくださった皆さんは大変熱心にお話を聞きながら、旬の果物をふんだんに使用したフルーツプレートを楽しんでくださいました!
- 1906年から桃、ぶどう、梨、りんご、キウイ、お米などを有機肥料、減農薬で栽培。
- できるだけ長い期間果物をお楽しみいただけるよう50品種ほど栽培。
- 家族で栽培から販売までを一貫して運営されている
農園を見学!
実際に農園の中を見学させていただきました!
栽培されている果物の種類も多く、それぞれの果物ごと、また品種ごとにも分けて栽培されていました。その面積はとっても広く、桃農園1つだけでも約120a(1.2ha)ほどあるそうで、東京ドーム( 約4.7ha )に表すと約4分の1個分ほどあるという計算です。
主に桃やりんごには力を入れており、夏から秋口にかけては収穫の繁忙期だそうです。また桃の収穫は、実を傷つけないよう慎重に一つ一つ丁寧な収穫をしており、大変さも窺えました。その年の天候や気温によっても収穫量は大きく変わったり、味も変わったりもします。果物の栽培は、日々子どもを育てるのと同じように手間ひまをかけられて育てられるものなのです。しかし、その様子を語る北條農園の園主である雄三さんは育てる果物を心の底から愛されていて、桃は食べれば品種がだいたい分かる、と生き生きと語られていました。下の写真は梨農園です。今回は「王林」という品種の梨を仕入れさせていただきました。
りんご農園
イベント開催時期は10月であったため、丁度りんごが旬の時期。実に北條農園で育てられている品種も数品種あり、今回4品種ほどりんごを仕入れさせていただき、また北條農園さんで作られている「グラニースミス」という品種のりんごのジュースも今回のイベントにてご提供しました。赤りんごの「早生ふじ」「こうみつ」、黄りんごの「はるか」「シナノゴールド」という品種です。
品種ごとにも味も香りも全然違い、自分好みのりんごを食べ比べてみるのも面白いです。イベント時に食べ比べでお客さんのなかにも「私はこの中でこの味が一番好きかも」と口にされる方が多く、多品種を同時に楽しめた機会となりました。北條農園さんの公式ホームページには果物の品種ごとの詳しい説明を載せた表も掲載されています。見るだけでつい試してみたくなります!
出張販売で気づいたお客さんの反応
園主の雄三さんは震災後、東京などへご自身の育てられた果物を出張販売されていました。その際、果物を買われたお客さんとの会話で印象に残っていることをお話くださいました。
突然ですが、皆さんは「桃」と聞くと柔らかい桃を想像しますか?それとも固めの食感を想像するでしょうか?
桃は、収穫し立ての新鮮なものは、東京などではよく目にするとろ~っと熟した食感の桃ではなく少々固めのしゃきっとした食感だそう。出張販売時は、その新鮮な本来の桃を東京で販売していたところ、桃を買われたお客さんから後日「固くて食べれないよ」と電話があったそうです。その時に東京の人はこうなんだと気づかされた、と雄三さんは話されていました。直接お客さんと関わることで初めて気づくことはとても多かったそうで、そんな経験を豊富にされてきた雄三さんは果物に対する愛も人一倍で、基本農園で育てられている果物は雄三さん自身が好きなものを育てているそう。桃は食べたら大体がどの品種か分かる、と話されていました。
ご家族で二人三脚
北條農園さんへイベント前に2回ほど伺わせていただき、その際、ご家族皆さんでそれぞれご自身の役割ごとに分業しながら作業されている様子を目の当たりにしました。収穫時期の大変お忙しい中、いつも丁寧にご対応くださり、とても優しいご家族の皆さんでした。
雄三さんの娘さんであるりえさんは、今回果物を仕入れる際に全て一環して連絡をしてくださいました。目の前のお客さんやいつも利用してくださるお客さんをとても大切にされており、その分多くの方に愛されている農園です。下記の写真はりえさんと旦那さんのキウイ畑で撮らせていただいたお写真。今後キウイにも力を入れていきたい、と話されいていました。畑には、とっても大きな実のキウイが立派に成っていました。
「北條農園」
場所: 〒961-0302 福島県白河市東上野出島源兵エ池3
公式HP:https://www.hojonouen.com/
Twitter:https://twitter.com/momonasiringo