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【archive】”バリアフリー演劇”高校生ボランティア レポート【ユースボラセンPJ】

ボランティアで、興味関心の発見へ

5月3日(火)、「ユースボラセン」事業の第2弾として、白河市会津町の「白河文化交流館コミネス」にて、計5名の高校生と1名の大学生がボランティア活動を行いました。

まずはチェックイン!

コミネスの方々から貸していただいた、スタッフ用の作業着に着替え、高校生たちは、作業に向けてスイッチを入れました!作業に入る前に、まず互いに自己紹介して「なぜボランティアに参加したのか」「今日どんなことにチャレンジしてみたいか」を話し合いました。
また、ボランティア活動を自らの世界を広げる機会と位置づけ、コーディネーターから「なぜ?と思ったことを1つでも多く見つけよう!」と声をかけました。

その後、受け入れ先のコミネスの方々と緊張の顔合わせをして、活動を開始しました。

活動内容

今回取り組んだボランティア活動は、バリアフリー演劇公演『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の裏方業務。
受付に立ってチケットを確認する人、入口に立って観客を案内する人の二つの役割に分かれました。
観客の多くは、ろう者の方々だったため、筆談を行って会話をする高校生や、なんと手話を使って会話して対応している学生もいました。
最初は慣れない筆談やコミュニケーションに少し戸惑っていた高校生たちも、円滑にやりとりするために頑張っていました。

参加した高校生の様子と声

元々「バリアフリー」というものに興味がある高校生や、手話の活動に興味があった高校生が参加していました。

活動後には、実際にバリアフリー演劇を鑑賞し、劇の世界に夢中になっている様子が見受けられました。そして鑑賞した後は、体験したことから自己理解や地域社会への理解を促すために、ふりかえりを行いました。

参加した高校生からは、
「ろう者の人たちとの会話のやり取りを通して、手話を使う際の表情の豊かさや、身振り手振りの表現の仕方に興味を持った!」
「演劇のなかで、通訳の人が行う手話の仕方が、想像していた舞台での端っこで行うものとは違い、いつの間にか劇の中に溶け込んでいて驚きました!」
「どんな人でも満足できる演劇なんてあるのかなと疑問があったけど、始まった途端に『楽しい!』と思いました!健常者も障がい者も誰もが一緒になって楽しめる、感動できることがあると分かりました!」
と声があがりました。
普段あまり関わることのない、ろう者の方々と交流したことや、バリアフリー演劇に触れたことで、ろう者たちの目線になることができ、気づいたことがたくさんあるようでした。

コーディネーターの声

今回のボランティア活動を通して、私がコーディネーターとして検証してみたかったことは「参加した生徒が、日常に問いを持ち帰るためにどうするべきか?」というものでした。
そのため、チェックインの時に「なぜ?と思ったことを1つでも多く見つけよう!」と声掛けをして、振り返りの際に、1人ずつ聞いていき、高校生からは作業の時や劇を見ている中で、出てきた疑問点について話してもらいました。それぞれ視点が異なる中で、お互いの気づきを共有する対話が生まれました。
一方、疑問点は出てくるものの、興味関心の火がつくまでにはまだまだ私たちコーディネーターの試行錯誤が必要です。

興味関心や問いを見つけて、自分で問いを創り出していく。その問いと向き合い続けることが、自分の道を作っていくことにつながる。そういったことを高校生に伝えることを大切にしながら活動していこうと思います。

引き続き、ボランティアという体験活動を通して、地域内外の若者の「やってみたい」と、地域住民・事業者の「助けて」をつなぎ合わせる「ユースボラセン」事業を行っていきます。「高校生に手伝ってもらいたい!」 「高校生と何かやりたい!」と思った際には、お気軽にお問い合わせください!
(コーディネーター:未来の準備室スタッフ 久保慶太郎)

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